有刺鉄線に捲き込まれた〝神様〟
ISBN978-4-88471-804-6
著者:武内正義
定価:1,980円(税込)
B6 ソフトカバー 200ページ+グラビア8ページ
お薦め 大仁田厚選手は1989(平成元)年7月にFMWを立ち上げた。そこで持ち込んだのが邪道スタイルのプロレスである。 有名な団体から一線を画して、独自の価値観で試合をするという戦い。あくまでインディーを守るという路線をとった。 悪役をきっちりと入れていくということ。 戦い方を〝町の喧嘩ルール〟でやるということにした。 町の喧嘩ルールとは、凶器を使ってもいいし、何してもいい。ただレフリーが選手の命に危険があるとみなした時だけ、ストップできるというものである。 そこで欠かせないのが有刺鉄線である。 リングロープをはじめ様々な有刺鉄線の凶器を作る。それが有刺鉄線の神様と呼ばれている武内正義氏である。どんな思いで凶器を作っているのか。その思いが語られている。 内容 ヒールバス(悪役)バスの運転手になった著者が有刺鉄線に捲き込まれ、レスラーから神様と呼ばれるようになる。悪役レスラーとの心温まるエピソードや、レスラーから寄せられたコメント、FMWの歴史などが掲載されている。 まえがきには大仁田厚選手、あとがきにはFMWのオーナー山近代表が文章を書いている。大仁田選手のプロレスにかける思いや山近代表が大仁田選手やプロレス、有刺鉄線の神様に捲き込まれ様子なども描かれている。 ― 目 次 ― まえがき にかえて 「有刺鉄線に捲き込まれても、俺は〝世間〟には捲き込まれない!!!!!!!!!」 大仁田 厚 第一章 大仁田厚大将との出会い ヒールバス(悪役)バスの運転手になった リング設営のデビューを果たす 試合にかける大仁田さんの覚悟を知る 心に残る温かい思い出 町の喧嘩ルール、凶器は何を使ってもいい プロレスに一大ブームを引き起こしたFMW 第二章 有刺鉄線職人・武内正義という男 レスラーからの一言 世界一美しく、世界一痛い有刺鉄線マスター サブゥー モノづくりが大好きだった子供時代 様々な仕事の経験が次に生きてきた 工夫することで新たな人生の展開があった 好きなのは小説『宮本武蔵』と自分の名前 第三章 大仁田さんのプロセス人生を支えたい レスラーからの一言 親しみを込めて『神様』って呼んでいます 保坂秀樹 プロレスに新たな風を吹き込んだFMW 「あんなものはプロレスではない」と批判された 引退表明後の試合は大いに盛り上がった レスラーからの一言 選手が余計なケガをしないように心を込めて作っている ハヤブサ 大仁田さんと離れてもプロレスとは関わり続けた 大仁田さんから新たなオファーがきた 傷を縫った数・千針 千針記念パーティ 【有刺鉄線デスマッチ誕生秘話】 第四章 大仁田さんあっての有刺鉄線 レスラーからの一言 女ハヤブサとして不死鳥の如く闘い続けます Ray 大仁田さんを媒介にしてアイデアが天降る 有刺鉄線は市販品そのものを使う ノーロープ体験が生む有刺鉄線の工夫 武内さんのじゃないと…と言われたら燃えますよ 長い間同じ人を見ていると体調までわかる プロレスはショーに見せての真剣勝負 プロレスには階級はない 第五章 デスマッチに欠かせない数々の凶器 レスラーからの一言 武内さんの有刺鉄線は美しく優しさがある 雷神矢口 橋本友彦 選手よし、お客さんよしの凶器づくり 有刺鉄線バット 有刺鉄線ボード スパイダーネット テーブルと椅子 プロレスショップへ売り飛ばす 五寸釘ボード 見た目の迫力と選手の安全性を考えて作る 凶器を使っても最後の勝負は技で決める キャンパスに傷をつけないようにする 第六章 お土産、お知らせコーナー ミニバット 有刺鉄線ミニ板 強い恋人 あとがき にかえて 「捲き込まれた瞬間(とき)」シリーズ FMWオーナー山近義幸編 ★「大仁田厚」に捲き込まれた瞬間 ★「FMW」に捲き込まれた瞬間 ★「有刺鉄線」に捲き込まれた瞬間 ★「プロレス」に捲き込まれた瞬間 ★「神様」に捲き込まれた瞬間 ★「社員」を巻き込んだ瞬間 すべての追伸 武内正義(たけうち まさよし) 昭和23年、東京都生まれ。子供の頃、モノづくりが好きで、竹とんぼやチャンバラの刀などを友達の分まで作り遊んでいた。学校を出たあとは職業をいろいろと替え、その体験が現在にも生きており、大仁田厚大将と出会い、有刺鉄線と関わること23年、その力をいかんなく発揮している。そして人様から、有刺鉄線の神様と呼ばれている。 |