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めぐりきて蛍の光

めぐりきて蛍の光

竹本忠雄
定価1,728円:本体1,600円+税 ISBN978-4-88471-076-7

 2009年2月号『WiLL』石井英夫の今月この一冊≠ナ紹介されました。

「3月9日」の東京下町大空襲で焼尽した「深川」は、著者の少年王国ともいうべきふるさとだった。国民学校卒業の直前に彼の少年時代は無惨に打ち砕かれたが、「勝ち抜く僕ら小国民」と皆で歌いながら米英と戦った当時を、呪うどころか、誇りをもって回顧する、これは従来のともすれば自虐的な空襲記録とは正反対の角度からの異色的自伝である。
どうしたら帰りつけるであろうか。あの「下町のヴェニス」深川が美しい縮図であった日本へ――。
本書は、この問いを基調とし、戦地の兵隊さんたちと交わした手紙を綴りあわせ、大きなナゾ解きのように郷愁の深川へのぐるぐる回りの軌跡を追いながら、ついに再会した元「幻の少女」とともに五十三年ぶりに母校で卒業式を挙げ、失われた人生の出発点に還りついた歓びを、児童らと「蛍の光」を斉唱しつつ高らかに歌うのである。
「一億一心」だった当時の日本を今なお誇りとする……

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