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言問(ことと)ふ葦 私はなぜ反「左翼」なのか

言問(ことと)ふ葦

ISBN978-4-88471-448-2
著者 吉田好克
定価 2,592円(本体2,400円+税)
416頁 A5判 仮フランス装

論壇各誌に発表した著者渾身の文章が今甦る!

〈考える葦〉のパスカルは、〈沈黙は最大の迫害〉として世界の虚偽を言問ふ――糾問する哲人だった。この姿勢を鑑とし、〈天孫降臨〉の地、宮崎で拉致救出運動の陣頭に立つ本書著者は、民においては〈無国籍の化物〉の虚名インテリらの面皮を剥ぎ、官に対しては尖閣問題で不退転の決意をと迫る。二十年余の義憤の行動と孤愁の瞑想から生まれた実践的内省録。
  筑波大学名誉教授/コレージュ・ド・フランス招聘教授
  竹本忠雄氏絶賛!
  私たちも本書を推薦します!! 
  埼玉大学名誉教授長谷川三千子氏  評論家宮崎正弘氏

内容紹介
本書は宮崎大学で長年「ヨーロッパ文化論」を講ずる著者の初のエッセイ・評論集である。ソルボンヌへの留学記から始まり、大江健三郎を始め、似非インテリを名指しで批判。「左翼」陣営の心胆を寒からしめる一方で、フランス17世紀の思想家パスカルとの対話を重ねる。そして、パスカルと現代日本を往還しながら、今なお現代に跋扈する「左翼」的思考を粉砕する。さらにまた、宮崎の地において拉致被害者救出運動に挺身し、そこから国家の威信、国民として責任を鋭く問いつつ、国防や改憲の重要性を訴える。本書は「保守派」を自任する著者の行動と精神の軌跡である。

出版社から推薦
本書は保守系の数々の論壇誌に裂帛の気合いで文章を寄稿して来た著者の集大成である。その簡潔で鋭利な文章は、時事問題、歴史、文化、文学、哲学、国防、等々、何を語っても悪しき政治主義に陥ることがない。今後ますます混迷を深めるであろう日本において、日本人としての揺るぎ無き思想、歴史観を持つためにも是非お読み頂きたい。尚、sc恆存に私淑して来た著者は、今回、全篇において歴史的仮名遣を用いている。言葉を「保守」せずに、何の保守派かと考えるからであろう。これも一つの「文化の継承」である。

吉田好克(よしだ・よしかつ)
昭和31 年山梨県富士吉田市生まれ。早稲田大学、埼玉大学大学院修士課程、筑波大学大学院博士課程を経てパリ第4大学(ソルボンヌ)大学院高等専門課程修了。専門はパスカル、デカルトなどのフランス17 世紀の思想・哲学。筑波大学助手を経て、平成4年、宮崎大学教育学部人文社会課程助教授。その後、教育文化学部を経て、現在、地域資源創成学部准教授。「北朝鮮に拉致された日本人を救出する宮崎の会」会長。主な共著訳書に、『フランス文化のこころ』(駿河台出版社)、G・ジュネット『ミモロジック』(書肆風の薔薇)、『メナール版パスカル全集』(白水社)、A・スムラー著『アウシュヴィッツ186416号日本に死す』(産経新聞社)、オリヴィエ・ジェルマントマ著『日本待望論』(産経新聞社)、『今昔秀歌百撰』(文字文化協会)などがあり、論文の翻訳に、G・ジュネット「日記、反日記」(『現代詩手帖』思潮社)、P・グリロ「ソ連に抑留されたヨーロッパ人たち」(『海外事情』拓殖大学海外事情研究所)、アンドレ・ヴォシェ「聖者から聖域へ――西方キリスト教世界の空間と〈サクレ〉」(竹本忠雄監修『霊性と東西文明』勉誠出版)などがある。他に、講演録として『文化と愛国心――フランスに学ぶ』(宮崎県神社庁刊)、『文化は輸入できるか』(全国八幡宮連合総本部刊)などがある。

目次
私はなぜ反「左翼」なのか――序に代へて                
第一部『自由新報』「パリ通信」
  第一回   フランスの「文化」
  第二回   パリ人の冷淡
  第三回   伝統文化への関心
  番外編   御成婚報道
  第四回   パリ国際大学都市と日本館(一)
  第五回   パリ国際大学都市と日本館(二)
  第六回   革命記念日
  第七回   舌、この保守的なるもの
  第八回   倹約精神とゆとり
  第九回   文化の翻訳
  第十回   西洋理解の新たなる問題
  第十一回  大道芸人の天国
  第十二回  移民・難民問題
  第十三回  文化と祝日
  第十四回  「現代日本論」を
  第十五回  言葉への信頼
  第十六回  「日本人は十二歳」
  第十七回  国際理解と信仰
  第十八回  映画は劇場で
  第十九回  歴史としての戦争
  第二十回  猿真似も大事
  第二十一回 日本は病んでゐないか
第二部 『月曜評論』(一)
  ・ノーベル文学賞受賞とは言ふが
  ・フランスのモラリスト ラ・ブリュイエールを読む
  ・ここにもゐた「無国籍の化け物」ども
   ――所謂「花形」に見る文章の拙劣と思考の杜撰
  ・『月刊正論』大島編集長への手紙
  ・日本及び日本人の責任と威信が問はれる
   ――日本人拉致事件が突きつけるもの
  ・アイヴァン・ホール著『知の鎖国』批判(一)
  ・アイヴァン・ホール著『知の鎖国』批判(二)
  ・アイヴァン・ホール著『知の鎖国』批判(三)
  ・戦争と正義と道徳と
第三部 『月曜評論』(二)「『パンセ』を読む」
  第一回   第一級の人間洞察家
  第二回   思想家の孤独
  第三回   敬虔かつ過激なキリスト教徒
  第四回   「戦ひ」は聖なる義務
  第五回   「平和の時と戦ひの時」あり
  第六回   平和は絶対善にあらず
  第七回   「正義と力を一つにしなければならない」
  第八回   世界は今なほ禽獣世界
  第九回   「力なき正義は無力である」
  第十回   「保守主義」と「改良主義」
  第十一回  「かくあるべし」の哲学
  第十二回  「正しいものに服従するのは正しい」
  第十三回  歴史は永遠の運動体なり
  第十四回  断章解釈の多様性
  第十五回  「我々の判断の変転と不定」
  第十六回  「人間の条件」と歴史解釈
  第十七回  「現象の理由」は「力」なり
  第十八回  分離はできぬ認識主体と歴史
  第十九回  理性の限界
  第二十回  究極の理性的思考
  第二十一回 理性と心
  第二十二回 中途半端な識者
  第二十三回 「呻吟しつつ求める人」
  第二十四回 絵に描いた餅
  第二十五回 二種類の学問
  第二十六回 パスカルの「転向」
  第二十七回 理性の卓越と無力
  番外編(上)  日本語の正統表記をめぐつて
  番外編(下)  文字は発音記号にあらず
  第二十八回 「無限の空間の永遠の沈黙」
  第二十九回 機械論的自然観を超えるもの
第四部 『宮崎日日新聞』
  ・第一回 まともな議論のできぬ国
  ・第二回 生命の価値は至上か
  ・第三回 見た者のゐない県民性
  ・第四回 矛盾せぬ管理と教育
  ・第五回 教育に「支配」は必要
  ・第六回 自主性は忍耐の上に
  ・詐術もデタラメもいい加減にせよ!
   ――対談〈教科書検定考〉への反論
第五部 『國民新聞』
  ・言論による啓蒙を諦めてはならない
  ・不条理に精一杯の抵抗
  ・テロ否定、同盟国支援は当然
  ・本気で行かう
  ・驚き三題噺
  ・「土人の国」の奇蹟
  ・狂気の沙汰と佳節
  ・盆過ぎての鯖商ひ
  ・「天罰」について思ふこと
  ・好機を逃すな
  ・投票率と教育
  ・英語教育が必要なのは誰か
  ・英語教育早期化は文化的根無し草の量産に繋がる
第六部 『時事評論石川』
  ・今、我々に必要なこと――パスカルに学ぶ
  ・保守とは何か――sc恆存に学ぶ
  ・歴史は物語である
  ・保守と教育――知育を徹底的に授けることが教育の鍵
  ・哲学は何の役に立つのか
   ――言葉の軽視は道徳的犯罪であり堕落である
  ・国よ国たれ、人よ人たれ――今必要な精神の拠り所
  ・言葉・科学・文化――東日本大震災に思ふことども
  ・我が国の真の危機
  ・非常識と非論理の言葉ども――尖閣、防衛白書、憲法
  ・売国議員と教育改革と
第七部 『日本の息吹』他
  ・昔人の心こそ中心
  ・一国民としての感懐
  ・天孫降臨の地は有り難きかな
  ・「天下に五枚で書けないことはない」
   ――『日本の息吹』通巻二〇〇号に寄せて
  ・大器は「晩成」するか      
  ・宮崎口蹄疫問題の真実
  ・sc恆存生誕百年――『日本の息吹』通巻三〇〇号に寄せて
  ・最大の敵は「平和主義」である
  ・我が国は「正義」に無頓着な国であつて良いのか
第八部 『産経新聞』
  ・〈教育往復書簡〉一
  ・〈教育往復書簡〉二
第九部 訳書『日本待望論』をめぐつて
  ・『日本待望論』訳者あとがき
  ・『日本待望論』を翻訳して考へさせられたことども
  ・真の「国際化」に必要なこと
  ・あるフランス人の見た鎮守の森――或いは唯物論との闘ひ
  ・『日本待望論』について(講演)
第十部 その他(投書、解説など)
  ・投書 『月刊正論』平成八年十一月号
  ・跋文 竹本忠雄著『いま、日本の使命を問う
   ――創成神話の地、宮崎より世界へ』
  ・解説 源實朝の歌
  ・序文 本部雅裕著『鵜戸山』
  ・校訂者解説 竹本忠雄著
   『われ、日本をかく語れり――ヨーロッパ講演・対話集』
後書き

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