人生、価値ある挑戦 ミドルエイジ起業の成功法則
978-4-88471-845-9
著者:佐久間万夫
定価:1,760円(税込)
ソフトカバー 208頁 46判
渋澤栄一の玄孫 渋澤健氏推薦
最高のチャンスを迎えている約35万人の40代〜50代の日本人に問う。
「このままでいいのか?」という心の鼓動が聞こえているか。
成功率の高い40代から50代に向けた、起業に役立つヒントを提供
ミドルエイジ世代が起業するにあたって、その備えや心構えで大切なこと、また起業で直面する様々な
課題との向き合い方などを具体的に解き明かす。
50歳で起業した著者自身の体験を基にしているので、具体的でわかり易い。
ちなみに、2024年の帝国データバンクの調査によれば、日本で新たに設立された法人の数は15万3
千社。代表者の平均年齢は48.4歳である。
著者の起業
著者が起業したきっかけは、友人の突然の死。友人は立派なキャリアを持ち、家族にも恵まれていたの
にリストラという現実の前に孤立し、誰にも助けを求めることなく自ら命を絶った。
友人のために何もできなかった自分。悔恨と無力感にさいなまれる中、産業カウンセラーの存在を知
る。これからの時代、必ず必要とされる仕事であると確信。
ただし「カウンセリングはカウンセリングルームで行う」との大原則に疑問。
悩んでいる人の本音に寄り添うためには、ただの同情や応援ではできない。
こちらから出向く「出張カウンセリング」をやると決めた。
50歳で日本初のビジネスモデルとして、「従業員支援プログラム(EAP)」の株式会社を立ち上げ
た。
ところが、出張カウンセリングを軸にした「EAP」の仕組みを一生懸命説明しても、
「そんなものいらん!」と一蹴され、1年間は売上ゼロだった。
でも「EAPは必ず必要とされる」との信念で営業に回る。今では全国大手企業1140社と契約し、
売上は5億円に近い。
ミドルエイジ起業には、決して揺るがない「目的」が必要!
起業の成功率は、40代〜50代の「ミドルエイジ世代」が高い。
ゼロからのスタートでもミドルエイジには、経験と実績、情報や人脈など「勝てる根拠」がある。
「資金が足りなくても自宅を担保に借金をしてはいけない」
これまで働いてきた「貯金」と「創業融資」を使う。
どんな「不測の事態」が起きるかわからないからこそ「備え」は必須。
ミドルエイジ起業には、決して揺るがない「目的」が必要!
目的さえ明確であれば、たいていの苦労は乗り越えられる。
信念を貫けば、やがて周囲も応援してくれる。
ビジネスの黄金の種は「3F」。世の中の3F=不便・不都合・不満を「なんとかしたい」と思った
瞬間に新しいビジネスが生まれる。
起業するなら「4年は絶対にやり抜く」という覚悟と資金の準備が必要。
起業には重要な要素がある。それは「健康」。
「起業のパートナー」は「配偶者」と同じくらい重要。
ミドルエイジ起業は身近な人の協力が不可欠。
「在庫を抱えるビジネス」を始めてはいけない。
「人のやらんことをやる」
誠実に生きることで「運」が引き寄せられる。
社会貢献できるビジネスは次世代まで生き残る。
「上場」だけが会社を永続させるための方法ではない。
中高年が起業することは日本への貢献になる。
「好きなこと」「得意なこと」で起業する。
EAP(従業員支援プログラム)とは
EAPとは従業員が抱えるメンタル面や生活上の悩みに対し、企業が専門機関に委託して支援する福利
厚生制度のこと。アメリカでは1950年代から導入され、日本には1990年代に広まり始めた。
私が起業した2000年頃は、まだまだ知る人が少なく、必要性もあまり認識されていなかった。ちょ
うどこの頃からEAPの認知が進み、当社はその波に乗って発展できた。
目次
はじめに
第1章 50代からの起業は遅くない!
定年前に起業する「ミドルエイジ起業」のすすめ
「ミドルエイジ起業」は楽な道ではない
40代で「会社員のゴール」がリアルに見えてくる
起業は「55歳まで」がベスト
「ミドルエイジ」の起業成功率は若者より高い
世のため、人のためがモチベーションを高める
起業することで「人として生まれてきた意味」を知る
第2章 積み重ねた人生の中に「強み」がある
「会社員時代の経験」は起業の基盤
定年前起業のメリットとデメリットを考える
人に使われる人生か? 人を使う人生か?
これまで働いてきた「貯金」と「創業融資」を使う
ビジネスマン時代の知識と人脈が最強の武器となる
「リスキリング」が起業につながることも
「令和の社長5原則」とは?
第3章 「人のやらないこと」は最強のビジネスチャンス
起業とは「社会の見えない痛み」に立ち向かうこと
ビジネスの黄金の種は「3F」に眠っている
起業は「目的」が9割
世の中にない「独自性」のあるサービスを見つけよう
「人のやらんことをやれ」本田宗一郎の名言に学ぶ
会社を軌道に乗せるには「4年」は必要
「狙い目ビジネス」はこんなにある
第4章 最初の一歩を踏み出せない人へ
持病を抱えている人は「思わぬ落とし穴」に注意
「自宅を担保」にして起業してはいけない
会社と「喧嘩別れ」してはいけない
「在庫を抱えるビジネス」を始めてはいけない
両親や友人に猛反対されたらどうする?
「起業のパートナー」は「配偶者」と同じくらい重要
ミドルエイジ起業は「奥さん」の協力が不可欠
第5章 事業を通じて人を助け、人を救う
堅調は「1桁」、順調は「2桁」、絶好調は「3桁」の伸び
「運の良さ」とは「人の良さ」かもしれない
社会貢献できるビジネスは次世代まで生き残る
中高年が起業することは日本への貢献
あなたの才能を会社の中で埋もれさせないで
中高年も「やりたいこと」を諦めなくていい
社会貢献型の起業で日本を救おう
折れない心……ミドルエイジ起業に効く「認知行動療法」
「人生に期待されていること」を見つけよう
ミドルエイジ企業の成功法則 各章のまとめ
大事にしている言葉
愛読書
おわりに
著者
佐久間 万夫(さくま かずお)
1949 年3月生まれ、愛知県名古屋市出身
学 歴
1967年3月 愛知県立旭丘高校卒業
1971年6月 東京大学卒業
1976年6月 米国シカゴ大学経営大学院卒(MBA)
職 歴
1971 年7月 東海銀行入行 国際本部、ニューョーク支店(駐在6年半)等に勤務
1988 年8月 米JPモルガン入社 法人営業部長を経験
1992 年1月 英バークレイズ入社 信託部門部長を経験
1995 年より 人材コンサルティング分野に従事
2000 年より ある会社を親会社としてEAP *会社を起業。
(* EMPLOYEE ASSISTANCE PROGRAM 一社員支援プログラム)
起業の原点は知人の自死であり、日本になかった現場・出張型カウンセリング会社を創業。法人契約で
各社社員とご家族向のカウンセリングを提供。
EAP事業は通算25 年目。利用企業は、現在約1180社。
現在、株式会社E パートナー 代表取締役社長
経済同友会会員(EAP事業分野では、初の会員)
国際EAP協会会員
東京日本橋ロータリークラブ会員
東京中小企業投資育成株式会社が弊社第二位株主となる(2023年)
2024年 経団連に加盟Z(EAP分野では初の会員)(2024年)
ミドルエイジ起業アドバイザー
資 格
日本証券アナリスト協会検定会員 英検1級
その他
経済同友会での講演。ほかに出張授業は12 年以上