子育ての秘伝 立腰(りつよう)と躾の三原則
ISBN978-4-88471-093-4
著者:石橋富知子
定価:1,100円(税込)
B6判 ソフトカバー 152頁
森信三氏に師事38年 仁愛保育園が証明する奇跡の子育て 子どもに躾けるに一番の方法は、親が見本を示すことです。 子どもにとって一番必要なのは、親の無償の愛情と 夫婦調和による母親の心の安定です。 心の中心は「愛」そのものであり、型を通す立腰教育は、保育士や親の愛情が注ぎ込まれていることを子どもが感じとることによって定着し、同時に親への愛着形成と豊かな自尊感情が育まれます。 0才から「つ」のつく時代(9才)までに躾を受けたお子さんは、中学生時代頃から自分らしさを出し、自立に向かってゆきます。自分をコントロールする意志力や人間としての品格は、幼き頃の躾が原点になります。更に、天から授かっている個性も、躾が基盤となって発揮されていくものです。 (「あとがき」より) 立腰と躾の三原則 立腰…腰骨を立てる(人間は心身即相的存在) 立腰の功徳十ヵ条 1、やる気がおこる 2、集中力がでる 3、持続力がでる 4、話を最後まで聞くことができる 5、内蔵の働きがよくなる(内臓を圧迫しないで全解放) 6、頭脳(あたま)がさえる 7、行動が俊敏になる 8、バランス感覚がするどくなり、相手を思いやる心が育つ 9、10歳から自分の決めたことをやり抜くようになり、自分らしさが出てくる 10、本番に強い人に成長する 躾の三原則 1.挨拶は自分から先に ~円満な対人関係の土台を作る~ 2.返事はハイとはっきりする ~素直な心と行動力が身につく~ 3.はき物を揃える 席を立ったら椅子をいれる ~ものと心の両面の閉(し)まりが身につく~ 目次 まえがき 第1部 家庭編 1、家庭におすすめしたいこと 豊かな心は、忙しさの中では育たない 親子で向き合う時間を優先してつくることから 早く手を打つほど問題は早く解決する 家庭の「中心軸」父親を立てると子どもは安心する 子どもの存在そのものを認める 子どもの心を満たすために公平さに貫かれた関わり方を 兄弟(姉妹)喧嘩は下の子を叱る 悩みごとを親に言える子に 親(大人)の行為を「善」の基準に 感動体験を味わさせる 子育ての時間を優先してつくる 子どもは親が育てたように育つもの 子どものサインには意味がある、そのとき親は 2、心身共に健康な子どもに ①規則正しい生活習慣を 乳幼児期は心身ともに大きく成長する 「睡眠を十分にとらせる」~夜型にしないこと ②食事の時間を大切に 食事は食べるだけではない 感謝の心を育む 心も体もしっかりと向きあう(授乳から始める) マナーを教える 食事の時はテレビを消し会話を楽しむ 親子で一緒に食べる ③躾、開始の時期 生まれたその時から始める 根を養えば樹(き)は自ずから育つ(東井義雄先生) 忘れ物をしない習慣をつける 時間を守らせる 家事の手伝いをさせる ④幼児語は使わない―美しい日本語で語りかける ⑤子育ては伝承文化 ⑥親が情を注ぎ込みながら愛着形成を大事にする 親に愛されているという実感 抱きしめるのが一番 遊び相手になってやる 一人にしない ⑦自尊感情―やる気の源泉 人間の最も大切な感情の一つが自尊感情 意欲を認めてあげる あなたは私の宝物 3、悩み相談 夜泣き 指しゃぶり おねしょ どもり 親の問題が子どもの問題に 第2部 子育て秘伝編 1、人間を軌道に乗せるための子育て生涯の財産づくり 立腰(りつよう)と躾の三原則 ①立腰と躾の三原則で人間形成の礎石となる三つ子の魂を育む 子育ての基本をしっかりと知ること 人間は心身相即的存在 ②立腰の考えと方法 立腰 腰骨を立てる 躾教育の根本は型を美しく整えることから 立腰の功徳十ヵ条 ③躾の三原則を生活化、習慣化すると 人間として最低の礼儀と品格の土台ができる 躾の三原則 1.挨拶は自分から先にする 2.返事はハイとはっきりする 3.はき物を揃える 席を立ったら椅子をいれる 例外をつくらず日々続ける 共感して喜びあう 2、学問を軌道に乗せるための基礎づくり 家庭学習の土台づくり(学問への躾) ①国語の本を毎日朗々と声を出して読む ②算数の土台づくり ③中学生以降は、「勉強しなさい」と言わぬこと 第3部 保育園編 1、保育園の役割、あり方 重要性を増す保育園の役割 大事なのは子どもの生涯を見据えてよりよく成長するための基礎づくり 保育園の役割について 保育園を活用するには 社会のルール、規範意識育てる 基本はしっかり 後は大目に 2、仁愛保育園 立腰教育の展開 森信三先生との出会い 深刻な模索 「ひとつひとつの小石を積んで」 実践の効果が次々現れた 『腰骨を立てます!! 仁愛保育の歩み』序 森 信三 3、仁愛保育園の実際 デイリープログラム 大人を仲介として躾がなされる 仁愛習得目標四つの実践内容 立腰と躾の三原則が最優先 図―仁愛保育園のテーマ~根を養えば樹は自ずから育つ~ 立腰時机間(きかん)巡視の要領 仁愛保育園の目指す人間像 園長は職員を励まし続けること 仁愛 職場の三原則 仁愛 職員の心得十ヵ条 愛敬の仁愛精神を保育の中に現実化する 誕生会の位置づけは 誕生日の歌 国旗掲揚 組織には機関車的な人が必要 自尊感情は最後までやりぬく過程と感動ある達成感を 体験させる中で培われていく 終わりにあたって 親や大人は「調和」をとる「ものさし」を持つこと 調和をとる「ものさし」 冷静 ~常に善意な第三者の立場でものを見る 親切 ~自己中心の立場を離れる 感謝、報恩 ~子育てにも奉仕と協調の心を忘れない 心のふるさと仁愛保育園 あとがき |