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田母神俊雄の日本復権

田母神俊雄の日本復権

SBN978-4-88471-097-2

著者:田母神俊雄

定価:1,430円(税込)

46判 ソフトカバー

「生き残りの全国最年少元特攻隊員の証言」
がこの本を生みました。

目 次
はじめに
第一章 生き残りの全国最年少元特攻隊員の証言
第二章 大東亜戦争はアジアの独立と日本の自存自衛の戦い
第三章 ウソの歴史を教えたGHQの占領政策
第四章 世界の現実に目を向けよう
第五章 日本が普通の国になるために
第六章 リーダーの覚悟と部下掌握術
おわりに

 毎年8月になると「反戦、平和」ということで「戦争の悲惨さ」と「平和の尊さ」を語り継ぐという報道が多くなります。一方で「国のために、家族のために自らの命を捧げた人々」の話を聞くことは極めて少ないのが現実です。

 新潟県に全国最年少特攻隊員で今なおご健在の方がおられます。
当時の思いを自伝に残されており、現代に生きる私達にはめったに聞くことができない貴重な証言です。
 ……軍刀を手に飛行服の両袖に日の丸を着け、縛帯には「中村伍長」の名札、そして「君が為 何か惜しまむ若桜 散りて甲斐ある 命なりせば」と辞世の句を書き遺した十六歳の私の「遺影」である。
 「大日本帝国の為に死ぬこと。天皇陛下の為に己の生命を捧げることは日本男子として生まれた自分の最高の名誉であり、立派に死ぬことこそ最高の生き方である」と心の底から信じ、死を恐れたり忌避する気持などなかった私達の偽りない気持だった。現代では到底想像も出来ない嘘のような話であるが、偽りのない事実である。(生き残りの全国最年少元特攻隊員の証言『あの日、あの時』より)……
と述べられると同時に、主権ある日本国家の再生を強く願っておられます。

その思いに応えるべく本書が生まれた。

「本文」より
 ……世の中は、どんな問題であっても必ず賛成、反対があります。それをとやかく言っても始まりません。
 大事な点は、いま日本が置かれた立場を「国家としてのあるべき姿」で考えた場合、国家リーダーは何を決断し、国民はどう考え、どう行動したらよいのかということではないでしょうか。
 これを真剣に考えなければならない時代になっています。
 しかし戦後教育によって、国家は悪、軍事力は悪という考えが蔓延しています。その考えを見直さなければ、何をなすかも見えてこないはずです。
 そこでもう一度、戦後教育のもとになっている大東亜戦争(占領下で米国から太平洋戦争と呼ぶことを強制された)はどういう戦争だったのか、日本が戦争に負けて占領された時代に何が行われたのか、冷静な目で見る必要があります。
私はこれまで、その実情を本に書き、講演でも話をしてきました。
 今回は、その切り口を変えて、生き残りの全国最年少元特攻隊員、中村五郎さんの体験を最初に取り上げることにします。戦後思想のとらえ方を見直す一つのきっかけになると思うからです。

第五章のマトメ 重要ポイント再確認十項目

1.軍事力の均衡がないと外交交渉は成立しない。
2.今の日本の政治は国家普遍の原則である自主防衛を忘れている。
3.日本がないと中国経済が成り立たない。
4.尖閣問題は国際法で対処する。
5.中国に配慮してきた結果、我が国はより大きな問題に直面している。
6.尖閣実効支配のため、石垣島、宮古島、与那国島に自衛隊の部隊を置く。
7.自衛隊も戦力を増強して中国の軍拡に対して軍事力の均衡を維持すること。
8.中国がいま自衛隊に勝てるかといえば勝てない。
9.「南京大虐殺」「従軍慰安婦問題」は完全なる情報戦。
10.竹島、北方領土を取り返すには、経済的に圧力をかけることが一つの方法。

「おわりに」より
 ……日本再生の戦いは、いよいよこれからです。
 第一次安倍内閣が掲げた「戦後レジームからの脱却」が、いよいよ具体的に動き始めることになります。憲法を改正して「自分の国は自分で守る」体制をつくる。即ち自衛隊を正規の国軍にするということです。もっと素直に言えば、国家として普通の国になることです。
 それを「戦争になる」と言って反対する勢力がありますが、国防軍がないから日本を取り巻く国々によって脅かされっ放しになるのです。尖閣諸島で中国に脅かされるのはその典型です。尖閣周辺で日本の漁船は、中国の監視船に拿捕される可能性さえあるのです。自衛隊がこれを守ることが法律上できないからです。
 国家の安全なくして国民の安心安全、経済活動は保証できません。
 安倍総理の憲法改正に対して、「日本さえ軍隊を持たなければ戦争にならない」という時代遅れの憲法を「平和憲法」と唱える勢力は、「改正反対」運動を一層盛んにやるでしょう。しかし何度でも言います。
国を守る体制があればこそ、戦争にならないのです。

 石井君と共に靖国神社へ参拝に行き、日本の守りのために散華された二四六万余柱の英霊に「必ず皆様の願われた強く誇りある国にします」と誓って来ました。
 また本書の最初に引用させてもらった「生き残りの全国最年少元特攻隊員」中村五郎さんの証言を心に刻み、断じてこのままの日本ではいけない、誇れる日本づくりに力を尽くそうと心に誓っています。  英霊に報い、そして先達が築きあげてきた「日本を取り戻す」ためには、安倍総理だけに任せるのではなく、国民の応援が必要です。国民の一票で政治が動きます。国民の力が国を動かします。日本の再生を願って本書のおわりと致します。

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