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靖国の宴    戦って散った男たちのおとぎ話

靖国の宴    戦って散った男たちのおとぎ話

SBN978-4-88471-444-4

著者:荒木和博

定価:1,100円(税込)

46判 ソフトカバー

靖国で英霊同士が語る不思議な物語
平成17年、靖国の英霊のところに韓国からお客さんがやってきた。彼もまたお国のために戦って散華した英霊である。戦った時代も場所も違うが、最後はアメリカ兵の英霊も加わり、靖国を舞台に語り合う。現実にはあり得ない設定ではあるが、戦って散華した英霊同士の会話は、むしろ真実ではないかと感じてしまう不思議な物語である。

小説を書き上げた著者の思い
著者は言う。……韓国の平和ボケは日本以上とも言えますが、そんな中でも戦って死んでいく若者が今もいる。一方私たちは戦っていない。偉そうなことを言って靖国にファッションで参拝する私たちよりも、例え彼らの中に日本が嫌いな人間がいたとしても、靖国の英霊は彼らの方に親近感を感じるのではないか、と勝手に思って色々考えているうちにこの作品ができた次第です。

著者略歴
荒木和博(あらき かずひろ)
特定失踪者問題調査会代表、予備役ブルーリボンの会代表、拓殖大学海外事情研究所教授、国家基本問題研究所副評議員長。昭和31年(1956)東京生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。民社党本部書記局勤務の後、現代コリア研究所研究部長を経て拓殖大学海外事情研究所専任講師。以後助教授を経て平成16年(2004)から教授。平成15年(2003)予備自衛官補(技能公募・朝鮮語)を経て予備2等陸曹任官(現在陸曹長)。著書に『日本が拉致問題を解決できない本当の理由』『山本美保さん失踪事件の謎を追う』『北朝鮮拉致と「特定失踪者」』他。 プロローグ
昭和20年(1945)3月27日早朝、7機の陸軍三代戦闘機「飛燕」が鹿児島県開聞飛行場から飛び立った。中村義三郎大尉率いる第23報国隊である。同日沖縄中城湾の敵艦隊に突入、全員壮烈なる戦死を遂げた。
第23報国隊が散華してからちょうど60年経った平成17年(2005)3月27日午前8時10分、北朝鮮海軍の哨戒艦「爆風」が韓国の西端、北朝鮮にほど近い白洲島の近海で南北の海上での実質的な境界線である北方限界線(NLL)を越えた。これに対して韓国側は警戒していた高速艇の編隊(2隻)が進路を遮断し退去するように求めた。両者はともに西に進路をとり、「爆風」が高速艇編隊の斜め後ろを進む形となった。
午前8時55五分、「爆風」が突然砲身を韓国側の編隊のうち後方にいた高速艇「海鷲」に向け射撃してきた。「海鷲」は第一撃で艦橋が破壊され崔(チェ)ジョンホ艇長(大尉)が重傷、副長他3名が重軽傷を負った。
「海鷲」はそれでも必死に応射し、最後には「爆風]の船腹に休当たりを試みたが先制攻撃を受けたのが致命傷で航行不能となり午前11時20分に沈没。崔ジョンホ艇長は戦闘中に出血多量で死亡、最終的に款前後死亡した2名を含め8名が戦死した。負傷者は17名、「爆風」もその後他の艦との戦闘で航行不能になり、「海鷲」以上の死傷者が出たものと推測された。
話はこの10日後のことである。
と、物語が始まる。

目次
プロローグ
ジョンホ
お前はどうするんだ?
葛藤

忘却
コーンパイプ
祈り
「靖国の宴」の背景について
あとがき 読後の感動を、下記アドレスにぜひお寄せ下さい。
syoboutakagi@dolphin.ocn.ne.jp

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